日本の花札占いカード~雪月花~

日本の花札占いカード~雪月花~

2022-12-02から1日間の記事一覧

菊の素札

菊の素札 菊は、秋を象徴する花です。さまざまな種類があることから、目移りや心の迷いを表します。また、菊の花は寒くても長く咲きつづけることから、いたずらに時間が過ぎることや、様子を見すぎて好機を逃すという暗示でもあります。ただし、「あかよろし…

芒の素札

芒の素札 芒は「茅」とも呼ばれ、茅葺き屋根の材料や家畜の飼料として利用されてきました。生命力が強く、まっすぐに伸びる姿から、思い定めたことを貫くという意味があります。ただ、風に揺れるその姿は、心の揺らぎや強い力になびきやすいことを表し、誘惑…

萩の素札

萩の素札 萩は『万葉集』で多くの和歌に詠まれたほか、「萩大名」という狂言の題材になるなど、日本では身近な植物です。荒れ地でも育ち、山火事の後でもすぐに芽を出すため、「草分け」や「厳しい環境でも強く生き抜く」という意味を持ちます。勝負事でこの…

牡丹の素札

牡丹の素札 牡丹は中国原産ですが、日本でも古くから愛されてきました。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があるように、美しさの象徴です。また、大きな花を支えるしっかりとした茎は、芯の強さや揺るぎなさを表します。戦前までは苗…

杜若の素札

杜若の素札 杜若は湿地に生える植物です。このことから、急いで進むと足を取られてしまうような状況を意味します。最短の道を進みたくても、遠回りせざるを得ないこともあるでしょう。また、来た道を戻ろうとしても、足元の悪さは変わりません。前だけを見て…

藤の素札

藤の素札 藤は用途の多い植物で、蔓は工芸品の、皮は藤織りという布の原材料になります。ただ、あくまで原材料であり、完成品ではないことから、完成までに必要な取り組みや時間を表します。途中で迷ったり、楽な道を選びたくなったりするかもしれませんが、…

桜の素札

桜の素札 春らんまんの様子や、お花見を楽しむ様子、また、「サクラサク」という言葉が示すように、願いが叶うことを意味する札です。ただ、桜の花の命は短く、一度の風雨で散ってしまうように、願い事を叶えられるタイミングは一瞬だけ。それを逃さないよう…

梅の素札

梅の素札 梅は、まだ寒さが残る早春に、他の花に先駆けて蕾をほころばせます。その姿は人々の目を楽しませ、称賛を集めますが、他の花が咲くころには散ってしまい、顧みられなくなります。このことから梅の札は、十分な環境が整っていないのに先走り、いった…

松の素札

松の素札 お正月に飾る門松は、年神様に迷わずお越しいただくための目印です。このことが示すように、松は神聖な植物で、神様を含めて周囲の援助が受けられることを意味します。また、松は吉兆で、「マツ」が「(神を)待つ」に通じるため、この札が出たら、…

桐に鳳凰

桐に鳳凰 鳳凰は、古代中国の想像上の霊鳥で、徳の高い天子が位に就いたときに出現するという伝説があります。鳳凰は桐に宿るとされているため、この組みあわせが生まれました。日本には古墳時代末期に鳳凰の文様が伝わり、以後、吉祥の模様として工芸品など…

柳に雷様と太鼓

柳に雷様と太鼓 「雨降りの太鼓、ドンならん( どうにもならない)」という言葉があります。雨のときは太鼓の皮が緩み、よい音がしないことから来ており、どうにもならない状況を意味します。また、稲妻や雷様(の腕)は、物事が急変することを表します。 願望…

柳に赤短冊

柳に赤短冊 赤短冊は積極性を意味するため、感謝や謝罪の言葉を迅速に伝えることや、「おかげさま」の精神を言動で表すことの重要性を表します。 願望:感謝の気持ちがあれば叶う待ち人:違う人が来る失せ物:みつからない旅行:懐かしい場所にツキあり商売…

柳に燕

柳に燕 燕は人通りの多い場所に巣をかけるため、商売繁盛、出会い、人気を表します。また、燕の巣は安定や安全の象徴でもあります。 願望:人が運んできてくれる待ち人:定期的に来る失せ物:みつかる旅行:馴染みの場所がよい商売:繁盛する学問:集団で学…

柳に小野道風

柳に小野道風 小野道風は、平安時代中期の書家で歌人。醍醐天皇をはじめとする3代の天皇に書をもって仕えました。そんな道風がスランプに陥ったとき、蛙が柳の枝に何度も飛びつき、ようやく成功した姿を見て胸を打たれ、改めて書道に邁進したそうです。この…

紅葉に青短冊

紅葉に青短冊 短冊には、思いを言葉にするという意味がありますが、一方で、青い色は受動性を示します。そのため、この札が出た場合は思いを秘めることを表し、自分の弱みや苦労を人に見せないほうがよい、という意味になります。周囲から手を差し伸べられて…

紅葉に鹿

紅葉に鹿 鹿は古来、春日神の使いとして大切にされてきました。また、古代日本では鹿の骨を占いに使用して神意を伺ったため、鹿は聖獣とされていました。このことから、目に見えない導きや協力者の存在を表します。災難に見舞われても大きな打撃はなく、痛手…

菊に青短冊

菊に青短冊 短冊には、思いを言葉にするという能動的な意味がありますが、一方で、青い色は受動性を表します。そのため、この札が出た場合は思いを秘めておく必要があります。悩みや迷いがあるようなときも、それを軽々しく口外せず、静かに自分と向きあうこ…

菊に盃

菊に盃 菊と盃の組みあわせは重陽の節供(9月9日)を表します。陽数の最大値である「9」が重なるこの日は、大変めでたい日とされ、菊花酒を飲み、長寿を祈りました。そのため、この札では菊の否定的な意味が弱まり、問題解決の糸口が見つかる、迷いが消え…

芒に雁

芒に雁 雁は秋に飛来して、春に北へ帰る渡り鳥で、移動の象徴です。この札が出たら、雁と同じように一時的な移動をするでしょう。雁は、海を渡る際に枝をくわえ、疲れるとそれを海に浮かべて、止まり木にして休むといわれています。このことから、道具の使用…

芒に満月

芒に満月 江戸時代の人々は、中秋の名月を眺めて宴を催し、豊作を祈り、収穫の感謝を捧げました。そのためこの札には、感謝や願いを告げるという意味が加わります。転じて「告白」という意味もあるので、この札が出たら、胸に秘めた気持ちを相手に伝えるとよ…

萩に赤短冊

萩に赤短冊 赤は能動性を、短冊は思いを宣言して行動することを意味します。萩に赤短冊の場合は「とりあえずやってみる」という意味になります。あれこれと時間をかけて考えるよりも、まずはやってみて、状況を見ながら次の手を考えましょう。そうした臨機応…

萩に猪

萩に猪 猪は田畑を荒らし、ときに人間にも向かってくるため、昔から厄介物扱いされてきました。しかし、萩と猪の組みあわせは「臥猪の床」という言葉を表します。この言葉は、草などを敷いて野宿する場所を意味し、それが野生の猪の寝所を思わせることに由来…

牡丹に青短冊

牡丹に青短冊 短冊には、思いを言葉にするという意味がありますが、一方で、青は受動性を示す色です。そのため、この札は「出すぎた行動をしないほうがよい」という意味になります。あなたの行動が曲解されるか、空回りするといったことが起こりやすいので気…

牡丹に蝶

牡丹に蝶 牡丹と蝶の組みあわせは「長命富貴(長寿で財産に恵まれ、身分が高い)」を表します。努力が実って実力を発揮できる、高い評価を得る、社会的に成功するといった喜びに恵まれるでしょう。また、蝶は変容の象徴です。したがって、この札が出た場合は…

杜若に赤短冊

杜若に赤短冊 赤は能動性を意味する色で、短冊は、歌を詠んで紙にしたため、思いを宣言するという意味があります。このことから、杜若に赤短冊の札が出た場合は、自分がやりたいことを明確な言葉で周囲に伝え、それを実現するために助けを求めることが、運気…

杜若に八つ橋

杜若に八つ橋 杜若と八つ橋という組みあわせは、『伊勢物語』や『古今和歌集』所載の和歌「唐も衣着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」に由来します。旅に出た主人公が、三河八橋のたもとに咲く杜若に目をとめ、都に残してきた妻を思う気…

藤に赤短冊

藤に赤短冊 赤は、能動性を意味する色です。また短冊は、歌をしたためて思いを宣言することを表します。藤の花の意味を考えあわせると、「本格的に動きだす前に、まずは自分の目標や思いを宣言する」という意味になります。この札が出たら、他の藤の札とは異…

藤に時鳥と月

藤に時鳥と月 時鳥は、『枕草子』の時代から親しまれてきましたが、警戒心が強く、人を寄せつけません。つまり、この札が出たら、何かを手に入れたいと思っても、ひと筋縄ではいかないでしょう。また、時鳥は托卵をします。このことから、物事に着手するもの…

桜に赤短冊

桜に赤短冊 短冊に書かれた「みよしの」は、ひと晩の間に桜が散る、その儚い美しさを詠んだ後鳥羽院の和歌「み吉野の高嶺の桜散りにけり嵐も白き春のあけぼの」に由来する言葉です。この和歌の意味が加わりますので、他の桜の札が出た場合より、さらに素早い…

桜に幔幕

桜に幔幕 幔幕とは、行事などの際、周囲に張りめぐらす布製の用具です。とくに桜の札の幔幕は、宮中または貴族階級の宴や行事に使われたものを表します。こうしたことから、なんらかのステイタスを持っている人たちが集まる場を意味します。この札が出たとき…